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アイネ
「誰かが、私を呼んでいるの…」
アイネ(M)
「いつも、風にまじって聞こえてくる歌を、私は知っているわ。
それはとても暖かい愛情に包まれていて、私の心を掴んで離さないの。」
アイネ
「でも、だれ……?」
アイネ(M)
「草原で、聞こえてくる歌を、探したい。貴方に合わせて。聞きたい、もっと近くで──」
アイネ
「会わせて……」
ユウナ
「会うことは叶わないよ、アイネ。」
アイネ
「ユウナ……」
ユウナ
「私(僕)たちが土から生えた草のように、あっちは風なんだ。どんなに風が歌っても、止まることはない。」
アイネ
「知ってるわ……」
ユウナ
「アイネ。君はささやけばいい。きっといつかその風には伝わるから。」
アイネ
「そうだと良いけれど……」
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