大抜擢

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睡魔か何かに拉致されていた意識がノロノロと浮上してきた。あやふやだった夢と現実の境界がハッキリし始めると、ようやく頭が働き出す。 頭が重い。体がダルい。まるで二日酔いのような倦怠感。ああちくしょう、ダルい。 もう一眠りしようか。 仰向けだった体を横に倒して眠る体制に入る。……なんか痛い。 枕なくね? 重たい瞼をうっすらと開けて愛しい枕を探そうとした。 そして瞼で遮られていた世界を見て、心臓が大きく脈打った。 どこだよここ。 。
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