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やあ、みんな!!
5ページぶりだね!!
リンに全て任せて決勝トーナメントに進んだヒョウだよ!!
俺は今、フィナ達に怒られてるんだ!!
何故かって? そんなの……
「テメ……卑怯だぞ!!」
「アンタ何もしてなかったじゃない!!」
「全部使い魔に任せるなんて……バカなの?」
「お腹が空きました~」
……という風に、リンを使って勝った事を責められている。一人はどうでもいい事を言っているが。
「うっせぇなぁ……俺が闘いに参加したら1秒で終わってたぞ? それで良かったのか?」
「「「うっ、確かに……」」」
俺がそう言うと、みんなは苦虫をすりつぶして、それが入った飲み物を飲んでしまったような顔をした。
嘘は言っていない。もし参加すれば1秒で全員凍らしたであろう。
「はぁ……もういいわ……。アンタが規格外って事はもう知ってたしね」
「なら昼飯にしようぜ。というか今は昼飯休憩だろ?」
そう、バトルロイヤルが全て終了すると、次のトーナメントまで昼飯休憩をはさむ。
「そうね……みんな、食堂に行きましょ」
「「「分かった(わ)(です~)」」」
という事で昼飯休憩が終わった。
昼飯の描写? そんなもんいらんいらん。ただ、リンゴを食ったりリンゴを食ったりリンゴを食ったりしただけだしな。
リンゴって美味すぎるよな。噛むと溢れ出てくる果汁。そのみずみずしさに口が潤され、絶妙な甘味と酸味が口の中に広がっていく。そしてシャリシャリという歯ごたえがまた病み付きにさせる要因の1つで──
って、少し熱が入りすぎたな。このまま考えてたら夜まで喋ってしまう。
『──それでは、これより学年代表を決めるトーナメントを始めます。一回戦は──』
「おっ、トーナメントが始まるぞ。ヒョウ、さっさと闘技場に向かおうぜ」
「えー、俺は食堂でリンゴを食っとくんだよ。邪魔すんじゃねぇ」
俺はジンにリンゴジュースを飲みながら返事をする。
「うるさいわね、さっさと行くわよ」
「ばっ、放せよ!!」
フィナに首根っこ掴まれてズルズル引きずられる。床にお尻が擦れて超痛い。
「も~、ヒョウ君はクラス代表なんですよ~。自覚してくださ~い」
俺が引きずられるのに普通に話しかけてきたムース。
なぁ、ムースには俺のこの姿が見えないのか? 幼女……フィナに引きずられてるんだぞ?
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