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後悔するも何も、全部事実だってのにな……。
『それでは、1年Sクラス代表、ヒョウ・サカイと1年Aクラス代表のゼット・マジンガーの試合です……始め!!』
「なwwwwまwwwwえwwww」
「笑う……なぁ!!」
俺がモブZの名前に笑い転げていると、身体強化を施したモブZが走ってきていた。
そして、俺にZの形の剣を振ってくるが……
「遅すぎワロタwwww」
「なっ!?」
俺はその剣を人差し指と中指で挟んで笑ってやった。というか何でZの形なのか気になる。
「くっ、離せ!!」
「離せと言われて話すバカは居ないのだよマジンガーゼェェェト!!君wwww」
『キシャアァァァ!!』
俺は牙を向けて襲ってくるZの形の蛇を避けながら喋っている。
さてと、これ以上ふざけているとSクラスの皆が怒りそうだから殺っちゃいますか。
俺はZの形の剣を離して、大きく離れる。
「俺にはSクラスの皆からの期待(殺意)を背負ってるからな…………じゃあな」
チンッ
闘技場にそんな音が響いた。この音の正体を知っているジン達は、もう既にマジンガーとズィーに黙祷していた。
その黙祷されているマジンガーとズィーは……細切れにしておいた。
と言っても、チンッと鳴ってから3秒くらいで消えたから分かんないだろうがな。
『……はい? 医療室にゼット君が転移されてきた? つまり……死んで転移されてきたので、1年Sクラス、ヒョウ・サカイの勝利です』
『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!』
Sクラスの男子一同の雄叫びが闘技場に響いた。Sクラスの女子も俺に対して全員サムズアップしていた。
『アイツ今何したんだ……?』『でも、ゼット一回死んだんだろ?』『まさかゼットを斬ったんじゃ……』
他のクラスの奴らも俺のさっきの決め方の事で話題が持ちっきりだ。
「ホイッと」
俺は闘技場の中央からジン達のいる場所にジャンプした。もちろん、身体強化はしていない。
「相変わらず反則な刀ね……」
「原理は分からないけどアンタの刀は本当に凄いわ」
「私もそんな刀が欲しいです~」
「俺も!! 俺も!!」
俺の事は一切誉められていない気がするのは俺だけだろうか? 俺だって頑張ったよな?
確かにこの居合刀の能力は反則に近いけども……。
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