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ある夏の夜、雨がざあざあと降りしきる中、白装束を纏い畦道を歩く女。
彼女の顔は長い黒髪で隠れ表情は伺えない。
そこへ一台のバイクが通りかかった。
バイクの運転手は、ずぶ濡れで歩いているその女を見つけバイクをとめた。
そして、彼女がそれに気づき立ち止まると運転手はこう言った。
「女性の夜の独り歩きは危険です。
見回りのついでに、私が家の近くまでお送りしましょう。」
どうやらバイクの運転手は警察官のようだ。
この時、お互いの顔はまだ見えていない。
警察官の申し出に彼女は同意し、一緒に歩きはじめた。
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