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.  カチリとグラスを重ねて、先輩はゴクゴクと、焼酎のロック(と思わせたもの)を喉の奥に滑らせた。うわ、鬼の形相だ。  俺はお茶のグラスをすっと先輩の近くに置いた。  先輩はお茶を一瞥して、また焼酎をすこーし飲んだ。そして飲んだ後はさっきと同じ、くそマズイって顔。    食事はある意味楽しく、あっという間に終わった。  先輩が食事開始十分で、もうふらふらになってしまって、話しかけてもあー、とか、へえー、しか返せなくなってしまい、俺は食べるしかなかった。  そんな訳で思ったより早く、先輩がほとんど食べれなかったせいで思った以上に残ってしまった。  酔っぱらった先輩はとりあえず、ふらふらしてるけど、椅子から落ちる程ではなさそうなので、この際放置して片付けに専念する。  休んでまで準備したのだけれど、でも告白した日以来二度目となる酔い姿が拝めて結果オーライかもしれない。  座ってる先輩は、さっきまでの不機嫌はどこへやら。顔はほわんと赤く、目はとろんと蕩けている。うっすら開いた唇は赤く艶めいていて色っぽい。  鑑賞させて頂き大変嬉しいのだが朝まで一緒かと思うと、あんまり良くない。 「あの、先輩?」 「んー?」    か細い甘ったれた声。初めて聞いた。
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