上中下。

練習

担任「よし、じゃあやりたくないけどダンスの練習の続きやるよー、やりたくないけど。ホンットに渋々」

向「何回言うんですか」

担任「だって嫌なものは嫌でしょ?」

下「じゃあやんなきゃ良いじゃないですかー。それで先生も私もwin-winですよ」

担任「精神的にはそうなんだけどね」

下「精神的?」

担任「……ほら、そこにアタシの給料を決める理事会のトップがおわすから真面目にならざるを得ないって言うか」ﾋｿﾋｿ

向「転さんですね分かります」

下「うえー……」

上「転ちゃんってダンスするの好き?何だか楽しそうだけど」

転「はいっ、創作ダンスなんて新鮮で楽しいです!!今までこういう事はしてこなかったので」

上「まーお嬢様が創作ダンスってのもしないかー」

転「ええ、日本舞踊とソシアルダンスしか習った事が無くて」

上「ダンスのラインナップもお嬢様って感じだ!!」

転「上さんもダンスのキレが良いですよね。何か経験がおありなんですか?」

上「んっふっふー、ばれちゃったか。実は最近ポールダンスの練習しててさー」

転「ポールダンス、初耳ですね。どんなダンスなんですか?」

上「そうだねぇ、男の人が好きなダンスかな。私がコレ始めた理由だって中君に見せて喜ばすためだし」

転「ほほう……それは私も是非習ってみたいですね」

上「じゃあ今度私の部屋で練習しよっか」

転「行きます!!」

下「知らず知らずのうちに私の家がポールダンス練習場にされてる」

向「はぁ、アイツ一発ポールで頭ブン殴ってやった方が良いわね」

下「私もやりたい」

向「まずアンタからブン殴るわね」

担任「何にせよ理事長がダンスにノリノリだからね。ってことでそろそろ練習再開するよー」

転「先生!!」

担任「はい理事長何でしょう?」

転「ちょっと動きが分からない箇所があって、教えて欲しいのですが」

担任「良いですよ、どこです?」

転「音楽のサビ前の部分です」

担任「ああ、そこは腕をこう動かして」

転「動かして……」

担任「足を開いて」

転「足を開いて……」

担任「一気に腰を落とす」ｸﾞｷｯ

転「腰を落とす……ｸﾞｷｯ?」

担任「……」

転「先生?その後はどうするんですか先生」

担任「……」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ

転「なるほど、顔を真っ青にして脂汗流せばいいんですね!!」

向「それマネできるモンじゃないから!!と言うか誰か救護の先生呼んできてェ!!」