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ユウガ
「…手」
ミキ
「手?」
ユウガ
「…人混みの中だとはぐれるかもしれないだろ?だから…手、掴んでおけ」
ミキ
「う…うん。ありがとう」
ユウガ
「…ん」
ミキ<ナレ>
「私は恐る恐るユウガ君と手を繋いだ。彼の手は大きくて骨ばっていて…温かかった。男の子なんだなって…感じた」
ユウガ<ナレ>
「彼女の手は、俺の手にすっぽりと収まってしまう程小さかった。こうしていると不思議と落ち着く…。ずっと繋いでいたい、なんて思った」
ミキ
「………」
ユウガ
「…緊張…してるか?」
ミキ
「…う、うん」
(照れながら俯く)
ユウガ
「…なんだ…一緒か…」
ミキ
「え…?」
ユウガ
「…俺も緊張してる」
(照れながら微笑む)
ミキ<心の声>
「そっか…。ユウガ君も…緊張してるんだ…」
ミキ<ナレ>
「私は緊張しながらも、ユウガ君と会話をする」
ミキ
「…ユウガ君も?なんか意外」
ユウガ
「意外か…?」
ミキ
「うん…」
ユウガ
「…俺、こうやって女の子と出掛けるの…初めてなんだ」
ミキ
「…そうなの?」
ユウガ
「ああ…」
ミキ<心の声>
「私が初めてって…なんか嬉しい…」
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