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「だ、大丈夫、平気っ」
「そう?ならいいけど…」
心配げな表情で顔を近づけてきた小恋に焦りながら言うと、まだ心配げな表情のままだがとりあえず納得して離れた。…義之時代にはなかった態度だな…あったら困るが。
それからは専ら音姉と小恋が他愛もない世間話を始め、俺と由夢はそれを無言で眺めるといった流れで登校していく。
そしてとある十字路に差し掛かったその時、
「おっはよ~☆アイシア~♪♪」
唐突に俺に飛びつく人物がいた
…俺の知りうるかぎり、こんなフレンドリーなスキンシップを取る女子生徒は1人しかない
「………ななか。苦しいんだけど」
「もー、つれないなぁ☆アイシアは♪」
俺がため息をつきながら言うと相変わらずの人懐っこい笑みを浮かべながら抱き締めてきた…む、胸が…胸が…!
「おはよーななか。…ってアイシアがもがいてるけど…」
「おはよ~小恋☆…って、Σわあっ!?」
俺が窒息寸前になっていると小恋がななかに挨拶してからつっこんできた。慌てて密着状態から離すななか…死ぬかと思った…
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