10代
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産まれて物心ついたときから俺は母親のお父さんとお母さん、つまり、俺のおじいさん、おばあさんに育てられた。 俺にとって父親母親が居ない事は極々自然な事だった。 家は市営の住宅で狭く、物音一つにしても気を使う様な生活だった。 おじいさんは高校にも行かなかったからろくな職にも就けなかったといい小学生の高学年の頃から耳にタコが出来る位言われてきた。 酒を呑む度に愚痴の様に俺と一つ年上の姉に言っていた。
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