転生しないかい

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その日もいつも通りの夏休みの日曜日になるはずだった。 昼に目覚め、朝飯という名の昼飯を平日の生放送の番組の再放送を見ながらのんびりと食べる。 そして夕方の涼しくなった頃合いにジャンプを一日早く置く100円ショップに買いに出かける。 そこまでは普段どおりだったんだ。 ジャンプを買い終えた俺は機嫌よく口笛を吹いていて、すこし早歩きになっていたと思う。理由は最後の一冊を買えたからだけだったが。今思えばその早歩きがいけなかったのかもしれない。まぁ後悔したって意味がないか 突然足裏の感覚が消えたのだ。 「へ?」 一瞬の浮遊感からの重力を感じ何故かマンホール大の穴に落ちていく体 理由を考える暇も与えられないままに俺は穴に落ち意識を失った。
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