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が、これにはもう慣れているようで、すぐに対処する
「知らん。場所はわかっている。強制だ」
「え?どういうーーーキャアアアアアァァァァァァ……」
声がだんだんフェードアウトしていく中、昔の自分の強引な性格に戻りつつある自分にため息がでる
「はぁ………さて、やることはたくさんだな」
まず最重要なのは、こちら側の希望であるジン、ハル、アリスの安否の確認
ジン、ハル、アリスが即戦力になるのはもちろん、この中の二名の使い魔が天界最高戦力だ。よってこれを最重要とする
さらに、その後のまだ終えていない修行の手伝い
最後に、既に三名の大天使が行方不明になっている件。これは心当たりがあるので、今送った大天使で片付くはず
「しかし………魔界も厄介なのを送ってきたな」
そのつぶやきは誰も聞こえない
~天界~
ガブリエルが、『死』を間近に感じた、刹那
「…………ァァァァァァァアアアアアアャキ」
真上から、物凄い速さで落ちてくる物体が
「いたぁっ!?」
ガブリエルの目の前で黒の高速の腕に直撃した
「あぁ?」
流石に先程のテンションはなく、本当にわけがわからなそうな黒。だが、ガブリエルは声とこの登場の仕方で大体は正体がわかっていた
「………なぜ………ミカエル様が……」
「いたたたたぁ……」
空中で膝をつき黒の拳を受けた後頭部をさすっている金髪の女性ーーーミカエル
身長は低くも高くもなく、胸もセラフィムと比べると申し訳程度にあるだけ。さらに金髪も肩に触れる程度で、顔も幼げ。第一印象は『バカな妹』という感じだ
「んもう!ゼウス様のバーカ!うーんこ!おしっこたれぇ!です!」
現れていきなり頂点であり、天使のすべてであるはずのゼウスをバカにしだしたミカエル。流石に黒も沈黙するしかなかった
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