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「おっ、怖ぇ怖ぇ」
と、怯えるような言葉を発するが、表情は至って穏やかなものだった。
むぅっと頬をふくらませる沖田に対して大人の余裕といったとこだろうか。
「羊羮、うまいか?」
原田がそう問いかけると、桜美はぶんぶんと首を縦にふっている。
また、よしよしと頭を撫でてやると桜美の顔が綻んだ。
「左之ー。なんでお前は好かれて俺は好かれないんだよーー!!!!!」
急な大声にびっくりして、みんなが声のした方向へ目を向けると
先程よりもかなり紅い顔をした永倉がいた。
「おいおい。また飲んでんのかよ。ったく.......」
はぁっと小さく溜め息をついた原田だが、どこか呆れたように笑っていた。
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