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「い、いまさらって!大事なことじゃないですかっ」
恵美は、怒りか恥ずかしさか、はたまた両方なのかも分からぬまま、顔を真っ赤にして叫ぶ。
しかし、和成は笑いが堪えられないらしく、しばらく笑い通しだった。
「ちょっとお、笑いすぎですよ……」
なんだかもう、情けなくなってくる。
それを察したらしい和成は、目を擦りながらようやく恵美に向き直ると、あっさり言ったのである。
「お前、あんなに俺が好きって言ってたのに、無視してたわけ?」
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