ロールキャベツと私

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寮の屋上はすでに夜の暗闇に包まれ、私たちを照らすのは空にある月だけだった 私は空を見上げて思わず息を吐き出した それはため息に近いものだ 「やっぱり俺は、言いたいこと言えて、気心も分かってて…一緒にいて楽しい奴がいい」 先輩はそう、ポツリと呟いた 私は空を見上げながら言った 「そうですね、同意です」 まったくもって先輩の意見に同意 否定する理由も、ない だから私は素直に肯定してしまった というかいつになく真面目な話をしている先輩に違和感を感じている いつもはもっとこぅ… 「俺たちさ」 不意に視線を感じた 先輩を見ると、少し意地悪な笑みを浮かべていた 「付き合ってみない?」
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