桜という女

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「桜さんー聞いてくださいよー。 あのクソババア本当に腹立つー。 絶対自分がもてないからってひがみやがってー」 ここは会社近くのオシャレなイタリアン。夜は高いらしいけどランチは1000円で食べることができる。 20代前半のちょっと派手めの女の子は、そんなオシャレな雰囲気を壊しながら大声で話している。 桜さんといわれた女性ー木村桜は困ったように 「そうよねぇー。ちょっとあれはひどかったねぇ。」 といいながら困ったように食後のコーヒーをかきまざしている。
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