桜という女

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ことの発端は昨日に遡る。 この若い女性ー仁科奈々に会社のお局である寺井京子が仕事を教えていたところからはじまった。 奈々は若くて少し自意識過剰なところがある。 男性社員が通る度にチラチラとその男性に目をやる。その集中していない態度に京子はイライラを募らせ、ほとんど教えないうちにあとは自分でやりなさい。と言って帰ってしまったそうだ。 奈々は友達との合コンの約束があったのにそれにいけなくなってしまい今日は朝から機嫌が悪いのだ…。 それで桜を近くのレストランに連れ出し、さっきからえんえんと愚痴っているのだ。
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