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「おや?君は」
理事長の言葉に、先生は俺を睨みつける。
そして、何か思いついたのだろう得意そうに言った。
「この生徒は、私の教え子です。彼に、私の代わりに書かせますから大丈夫です」
急に胸を張って言う様子に、不審気な表情をするプレス達。
「理事長!通訳してください!こいつが私の代わりに書きますから大丈夫ですから!」
強い口調で言う先生に、俺は溜息をついた。
理事長は俺の方を見て言った。
『解いたのは・・・・・君だね?』
俺はニヤリと笑うと、そのままペンを持ち一気に記入する。
長い数式を記入し、最後の1文を記入し終わった時・・・・・。
プレスの1人が立ち上がり手を叩いた。
『ブラボー。素晴らしい。完璧だ』
それに呼応するかのように、次々にプレス達は歓声を上げて拍手をしたり、写真を撮っていた。
俺は、プレスの方を向いて言う。
『申し訳ありませんが、俺は未成年なんですよ。
ですから、写真や名前の掲載は避けていただきたい』
俺の言葉に、プレスの皆は頷いて言う。
『どうやら、本当に問題を解いたのは君のようだね』
フランス語で話しかけて来た彼に、笑顔で答える俺に先生は、目を見開く。
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