読み飛ばしても大丈夫な『私』について

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長野県の南に住むオタク・グリンと申します。 生まれつき少しだけ、幽霊やら妖怪のような訳の分からぬものが見えます。 多分、山間の小さな集落の拝み屋だった曾祖父からの遺伝かと思います。 神道系のそういった家系の分家だったそうです。 しかしちょっとだけです。 幽霊やらは、透明な夏の陽炎くらいにしか見えません。何だか、分かりません。影も形もうやむやで、詳細はよく分からないくらいにしか。 お陰さまで、オカルトも怪談も大好きです。 何せ死ぬほど怖い目にあったことも、見たこともないのです。 今日も陽炎程度にしか見えない、人間だったんだか、力なんだか、思念なんだかよく分からないモヤモヤを眺めつつ、夢うつつに生きています。 そんな私の、ちょっとした怪談
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