女は気難しい

10/31
9530人が本棚に入れています
本棚に追加
/361ページ
 一先店の外に出てから、何か時間が潰せそうな店を探してみる。  すると丁度加工屋の目の前にカフェのような店があった。  丁度喉も乾いていたところなので店の中に迷わず入っていく。  後ろを振り返ってもしっかりとついてきているので嫌がってはいないだろう。  店の中に入り、店員の案内の元適当な椅子に腰を降ろし、飲み物を二つ注文する。注文した飲み物はよくわからん。勢いで頼んだからな。 「お前あんな高価な宝石どこで手に入れたんだ?」 「ん?別に城から貰っただけだ」  許可はもらっていないが。 「そ、そうか…」  俺の返事を聞いてから下を俯き、ブツブツと何かをつぶやいている。  よく聞いてみれば、城か…。なんて事をつぶやいているので、今日か明日辺りには城の宝物庫はすっからかんになっているだろう。  別にしったこっちゃないが。 「なんだ、そんなにあの宝石がよかったのか?」
/361ページ

最初のコメントを投稿しよう!