***last***

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アツシside 熱のせいか 嫌という意地表示がハッキリしてるハルは なんだか逆に可愛く思えて ゆっくりソファーに座らせる 「帰るって…どうやって帰るの?」 「歩いて、帰る…」 「そんなふらふらで?」 「帰、る…っ」 「…ほら、汗拭かないと…」 「・・・っ、触らないでっ」 ミニタオルで汗を拭いたら 涙をぽろぽろ流す 可愛い すっごい可愛いハル 熱のせいで 呼吸がいつもより早い 唇も 頬と同じ濃い赤に染まってて うまそうで… 顔を傾けて キスしようとすると 「いや…やめ、て……」 ますます子供のように 泣きじゃくってしまったハル 「…熱下がったら帰ればいいでしょ?」 「いや…いま、かえる」 「…どうして? 二度と帰れなくなりそうだから…?」 「…かえりたい・・・っっ」 頭を抱えるように 腕をまわして ゆっくりキスした 唇も舌も すっげぇ熱い 熱がうつったみたいに 瞳の奥で… まっかな炎が ばっ…て広がった
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