日常

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「隊長!!あの林に逃げ込みました!」 一人の隊員が林に指を差す 「そうか、わかった全員陣を取りながら追い詰めろ」 赤い髪の男はニヤリと嫌な笑みを浮かべて 隊員達に指示をだす この男は政府直属の第2騎士団団長赤い髪を靡かせながら狂った様に獲物を追いかける様から“赤髪の狂犬”として犯罪者から恐れられている 隊員達はその言葉を聞きバラバラに林へ入っていく 要するに陣を取れとは言ったが単なる炙り出しだ 「グワァッ!!!!」 林の中から叫び声が響く それを聞き赤髪は直ぐ様声の報告へ走り出し木々をかわして行く 少し長い赤い髪が風に揺られさながら狼の様に無駄の無い動きで目的の場所へ向かう それからほんの数秒で足を止める 「血の匂いがするな、近いか」 赤髪は木で身を隠しながらも素早く移動する 「頼む助けてくれ!!!」 情けない声が耳を通り抜ける 視線をやると無様に地面をのたうち回りながら必死に逃げようとする 足は全く動かさない所から足の機能を破壊された……か いや違うな、微かに魔力を感じる 赤髪は目を凝らし隊員近くを隅なく探す 「あそこ、か」 何も無いところに一本のナイフを投げつける グサッ するとおかしな事に何も無い空中にナイフが突き刺さる
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