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校舎裏に覗いてみたが何処に行ったか分からない。
なんせ校舎が滅茶苦茶でかいのだ。
「くそっ……1周するか」
もれ体力限界。
午後から持つのかこれ。
てかもしかしてもう、話し終わって居ないんじゃね。
確認しながら歩くのしんどい。
いかん、邪念が………。
とりあえず3分の1くらいは見た。
しかしまだ見つからない。
やっぱ居ないんじゃ………。
――ドサッ
「!」
まだ確認してない先の方で、何かが地面にぶつかる音がした。
同時に聞こえる罵声。
「しまった!フラグだったか!」
アホなこと考えてる場合じゃなかった!
「……うっわ、これマジでヤバい展開かも」
ひとりごちながら、走る速度を上げた。
すると見えてきたのは、車の影で倒れている二人。
それを殴ろうとしているG。
「なっ………」
なにこの急展開。
振り上げられる腕。
だめだ間に合わない、くそっ……!
「ストォォオオオオオップ!!」
俺は力の限り叫んだ。
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