家の前で少女を拾った

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「お疲れ様です。」 「お疲れ。」 今日も1日が終わった。 会社を出て自分の車に乗り込む。 エンジンをかけて家へと車を走らせる。 寄り道もせず、ただ真っ直ぐに家へと帰る。 毎日、何も変わらない同じような日を過ごす。 ただ会社へ行き、終わったら家に帰る。 何にも面白くない日々。 だが、別に変えたいとも思わない。 たぶん今に満足しているんだろう。 特にやりたいこともなければ、熱中するものもない。 何かに興味さえ湧かない。 何かについて一喜一憂している人たちを見ていると、時々羨ましく思う時もあるが、面倒なので特に気にもしない。 そんなことを考えていると、いつのまにか雨が降りだしていた。 .
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