Ｓ！Ｐ！Ｙ！

１

今日、俺はこの男子校に入学した。通称ホモ学。約八割がホモ、約二割がバイ、残りのパーセントにもならない数がノーマルという、驚異的数字を誇る。

「ふぁ～、ねむぅ～…」

キモ←

俺だけどね。

いつの間にか入学式は終わってて(寝てた)俺は自分のクラスに向かった……

はずだった。(アレ？)

うん。迷った。うー、地図見とくんだった…。てか寝てないで友達つくるとかしとけば…！くそ…

──トントン、

「ん～、？」

「密様、まだこんなところにいて大丈夫なのですか？」

「大丈夫じゃな、いって、りい！なんでここに…」

「はあ…。チャラ男をお忘れですよ。密様はきっと面倒だと、地図を見られていないだろうと思ったので、後をつけさせていただきました(にっこり)」

「うっ！へ、へぇ～、そうだったんだぁ☆。じゃあ地図見せてくれるぅ？」

「勿論です」

くそう…。
☆まで付けたのに全然動じてねえな、りい。てか、どうやって入った…？

「では密様、私はこれで」

「…う、うん！ありがとうねぇ～(にこり)」

「////！っ、それでは失礼します」

勝った…！！！！

やっぱりいはこの顔に弱いよなあー、ふふ。よしさっさっとクラスに行かねば。ふむ……。ＨＲはニ十分からかー…、ってやべえ！あと五分しかないじゃん！待てよ…木を伝っていけば…よし。多分いける！待ってろ教室！