♭3・近いのに、遠い背中

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‡ あれから数日が経ち、5月の中頃を越え、進級して初めての考査が終わった、その翌日。 生徒玄関を入ってすぐ目につく、青色のボードで作られた大きな掲示板。 そこに掲示されてるのは、学年別の考査トータルのトップ10と、追試対象者の名前と学年。 前者はともかく、後者は公開処刑だな。完全に顔がわれるんだから…… 渉「うわぁぁぁぁああ!!バルスゥゥゥゥウ!!」 陽向「………………」 そこには、去年の中盤以降、見事に赤点抜けの叶わなかった渉(バカ)が、勝手にバルスしてた。 意味が分からんが、周りが白い目でジト見してるから放置だ放置。 奏「……あ!ほら、見て!陽向、2年男子のトップだよ!」 陽向「と言う奏もちゃっかり2年女子トップじゃねえか。2位に20点も差をつけて」 奏「そう言う陽向だって、2位に46点差をつけてるじゃん♪」 陽向「細かいな」 『2人が天才すぎんだよ!!』 陽向&奏「!?」ビクッ 奏とそれぞれの結果について話してると、後ろの生徒達から怒鳴られた。 なぜに。 「ほぼ全教科100点とってんだよ2人は!」 「だからそんな点差が開いてるの!」 「まず有り得ないだろ!」 「カップルでハイスペック……許せん!!」 渉「バルs 『お前は失せろゴミがぁぁぁぁあ!!』 渉「何故に理不尽なッ!?」ドカバキィッ!! 渉、乙。 ‡‡
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