第一章 出会い

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「んじゃ、僕はこれで」  また腕を破壊されたくないしね。 さっさと寮で荷解きしよう。 「待って!!」  今度は言葉が先に出たか。 さすがに先程のグロい光景が目に焼き付いたか?  いずれにせよ、ラクシアに関わるのは宜しく無い。 「いや、待たないよ。それじゃ」  冷たいと言うなかれ。 こっちは腕を破壊された被害者だ。 何も悪くはないはず。 「うぅ……えぐっ……」 「何故……な……」 「うわぁぁぁぁぁん! ばかばかばかーーっ!」  三回も馬鹿と言われてしまった。 僕が何をしたというのだろうか。  これこそ理不尽と呼ぶに相応しい。  ラクシアの涙はスコールの如く治まらない。 それどころか、より一層激しさを増すばかりだ。
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