19973人が本棚に入れています
本棚に追加
/542ページ
「んじゃ、僕はこれで」
また腕を破壊されたくないしね。
さっさと寮で荷解きしよう。
「待って!!」
今度は言葉が先に出たか。
さすがに先程のグロい光景が目に焼き付いたか?
いずれにせよ、ラクシアに関わるのは宜しく無い。
「いや、待たないよ。それじゃ」
冷たいと言うなかれ。
こっちは腕を破壊された被害者だ。
何も悪くはないはず。
「うぅ……えぐっ……」
「何故……な……」
「うわぁぁぁぁぁん! ばかばかばかーーっ!」
三回も馬鹿と言われてしまった。
僕が何をしたというのだろうか。
これこそ理不尽と呼ぶに相応しい。
ラクシアの涙はスコールの如く治まらない。
それどころか、より一層激しさを増すばかりだ。
最初のコメントを投稿しよう!