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内装がボロボロの工場があった。
そこに3人の女子高生がいた。
2人は気にせず、工場の中へと入っていく。
もう1人は恐がりながら入っていく。
「ねぇ、場所変えない。ここ、ボロボロだから、いつものが落ちてくるのかがわからないし」
恐がっている女の子は工場の中をちらちらと見ていた。
「大丈夫。話はすぐに終わることだし」
とてもおしとやかな女の子は言う。
「ちゃっちゃか済ましちゃおうぜ」
見た目、男の子ぽい女の子が言った。
恐がっている女の子は頷く。
「悪いわね。手を貸してもらうことになって」
おしとやかな女の子は恐がっている女の子の手を掴む。
「大丈夫。だって、文芸部で忙しかったでしょ。新しい作品も最優秀賞もとるほどなんだから」
恐がっている女の子は無理して笑っていた。
「明日、よろしくなぁ。僕も手伝うから」
男の子ぽい女の子もおしとやかな女の子と恐がっている女の子の手を掴む。
ここで、新しい友情が出来上がる。
恐がっている女の子も二人の期待に答えようとぎゅっと手を握る。
「うん、わかった。明日、私も頑張る」
ここで3人の約束が交わされた。
「私達は在庫確認しないといけないから、帰って大丈夫だよ」
おしとやかな女の子は言う。
それを聞いた恐がっている女の子は心配そうな顔をしている。
この工場がいつ崩れるのかが、わからないからだ。
恐がっている女の子が居なくなって、二人が怪我とかするんじゃないかなと不安でしょうがない。
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