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「まぁ、大変だったものね。葵のご両親を説得するの」
「う、うん…涼が転生したってだけでも信じられないもんね。普通の人は」
「私の影響でケータイ小説読んでた葵や零はともかく、おじさん、おばさんはそういうのに触れる機会なかったからね」
まだ小さかったから私もよくは覚えてないけど、知らない男の人と女の人が来たことがあった気がする。
私達(王族)の他は着飾った貴族(大臣)や武装した衛兵、制服の使用人くらいしかいない城の中でラフな洋服姿だったから記憶に引っ掛かっていた。
「そう言えば、そのおばさん達は?」
「涼のお母さんが会場に連れて行ったわ」
「お父様はまだ完全には納得してなさそうだったけど……」
「きっと分かってくれる時が来るわ。私が選んだ人だもの。それに……」
「その子が繋いでくれる、かな?」
「えぇ、だって、父さんもう赤ちゃんのために色々買い込んでるらしいから」
「まぁ!」
クスクスと笑い合うママと葵さん。スズもなんでママ達が笑っているか分からなくて、どうしたの?って顔をしていた。
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