Sweet 1

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俺は椅子から立ち上がり、隣席に座っていた彼女の背後に回る。 デスクの上のノートパソコンを開き、電源を入れた。 彼女の傍に立つと、ほんのり甘い香りがした。 何の匂い? 社内の女子社員はキツイ香水を使用している者が多い。 それとは明らかに異なる、柔らかな匂い。 香水でも…石鹸でもなく… シャンプーかな? つい、彼女の横顔を見つめる。俺の視線に気付き、彼女がポッと頬を赤らめた。 頬を赤く染めた彼女を見て、俺は不覚にもドキッとする。 何で…こんな子供にドキッとしてるんだよ。
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