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シィル王国軍兵士から聞いた話をボッカイ様に話す。
「なるほどな…それでその病人の姿は見たのか?」
あ、そういえば!
「いえ、病人の姿までは見ておりません」
「もしかするとガセ情報を流しているやも知れん。実際に病人がいるかどうか確かめて来い」
「ハッ!かしこまりました」
次の日、今度は違う門からコンタクトを取ってみる。
「おい、そこで何をしている」
「へぇ、私めは近くの住人でして、戦いがある度に兵隊さんたちに様々なものを売ってまして」
「あ?いらんいらんさっさと帰れ!」
ありゃ、断られた。
「そ、そうですか。残念ですね地元のおいしい食べ物、酒などもあるのですが…」
「む、酒があるのか!」
酒の言葉に目を光らせる兵士。
「はい、それはもう大変美味しい美酒でございます」
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