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(……駄目なのだ……)
光に照らされる平原。
(考えても考えても、ドンドンどうすればいいのか分からなくなっているぞ……)
太陽が昇り、夜が明ける。
余達は十分な距離を取って向かい合っていた。
(確かに余とそなたの立場は真逆なのかもしれぬ。
でもだからと言って、本当にこんな道しかないのか?)
正面に立つは見慣れた顔。
毎日ケンカして、競い合って。時には少しだけ分かり合えたはずの相手。
(『勇者』)
レオン・ジークハルト。
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