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「あはは。」
珍しい姿に笑いが溢れる。
「…ちゃんとは余計だよ。」
岡田くんも笑いながら薬を渡してくれた。
ふと肩に重みを感じると同時に、温かい肌が頬に触れた。
「こら。」
耳元で良の声が聞こえ、慌てて離れた。
「おう。ダルそうだな。」
「ダリィよ。…じゃなくて、なんで岡田照れてんの?」
「なんでもないよ。お大事にー。」
岡田くんは、透かさず笑顔で答えた。
良は納得のいかない顔をしながらもゆっくりと病院を後にした。
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