3/9
346人が本棚に入れています
本棚に追加
/104ページ
陽太と気まずくなりたくなくて…。 つまりは、逃げ道を作った。 私の言葉を聞いて、陽太は一瞬ぽかーんとして、ホッとした顔をした。 「だよなー…。もーびっくりさせんなよ。 お前が俺を好きなんて、有り得ないだろー!」 「…ははっ、ごめん。 じゃあ、また明日ね」 「おお。」 陽太と別れて一人、家へと向かう。 よくある幼なじみの神話は、私達には通用しなかった様だ。 『実はずっと好きだった』的な? …本当は少し期待してたけど。 有り得ないとか言われたし…。 目に浮かんだ涙を拭う。 マジ有り得ない。 こんなに近くにいて、本気の告白なんて出来る訳ない。 。
/104ページ

最初のコメントを投稿しよう!