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陽太と気まずくなりたくなくて…。
つまりは、逃げ道を作った。
私の言葉を聞いて、陽太は一瞬ぽかーんとして、ホッとした顔をした。
「だよなー…。もーびっくりさせんなよ。
お前が俺を好きなんて、有り得ないだろー!」
「…ははっ、ごめん。
じゃあ、また明日ね」
「おお。」
陽太と別れて一人、家へと向かう。
よくある幼なじみの神話は、私達には通用しなかった様だ。
『実はずっと好きだった』的な?
…本当は少し期待してたけど。
有り得ないとか言われたし…。
目に浮かんだ涙を拭う。
マジ有り得ない。
こんなに近くにいて、本気の告白なんて出来る訳ない。
。
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