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そんな二人は奇跡的に見られていない。みんなの注意がガブリエルに行っていたからだ。
サラとジオはかなりの時間を費やしていたが、それと同じくらいガブリエルも質問を浴びさせられていた。カイルも大変だ。
サラたちが戻ると、さすがのカイルも助けを求めるような目でサラを見た。
「えっと……そろそろ休まないと、今日使った魔力回復できませんから、帰りませんか?」
あぁ、なんと隊長らしくない言葉だろう……五番隊はそんなサラの性格を知っているが、二番隊はなんだこいつっていう視線を向ける。ただ隊長ということは知っているので、あくまでもこっそりとだが。
「ほら、サラ隊長が言ってんだから帰るぞ。それに質問責めにするなよ、かわいそうだろ。」
威厳たっぷり。隊長の中にも格の違いはあるわけだ。
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