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しかしながらガブリエルへの興味関心が止まるわけではない。しかも話題はサラにとって都合の悪い方へ。
「サラ、死黒龍と戦ったんだってな。」
「ガブリエルを赤子の手を捻るように簡単に倒したとか!」
「死の軍隊相手に炎球連発して一瞬で消したらしいじゃないっすか!」
なんか話が大きくなっている部分もある。赤子の手を捻るって……結構必死だったんだけど。
なんだかサラに話の矛先が向けられそうな予感。それはジオも感じていた。
「いいから早く帰れや。部屋でのんびりしてろ。」
ジオはそれだけ言うと、サラの手をつかんで外へと引っ張っていった。このままこの場所にいたらサラがかわいそうだ……それにおそらく、オレらがいなくなればアイツラは帰る。
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