決戦、バトルトーナメント

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「ふふ...幾ら強くても不意を突かれれば喰らってくれるんだね。今ので倒せたとは思わないけど...」 ああ、倒されちゃいないさ。 「......あれ?」 ソナは驚きの声を上げた。 それもその筈、だって俺の姿が無いんだから。 「あの一瞬で移動は不可能...じゃあ何処に――」 「――後ろだよ」 ポン...と、片手をソナの頭に乗せる。 「なっ――!?」 ソナは俺の存在に気付き、慌てて距離をとった。 「......何時の間にそこに居たのかな? まったく見えなかったよ?」 「俺は空間属性持ってるからな。当たる瞬間にお前の後ろの空間と入れ替えたんだ。俺が居た空間を」 「...希少属性は恐ろしいね...いや、それを行使していいる君の方が恐ろしい。どこまで魔力があれば空間の入れ替えなんてできるんだい?」 「そうだな...200万くらい」 俺は実質魔力無限だからな...神力もあるし。使いはしないけど。 「ふふ、私の魔力より多いね...まだ戦いたいけど、今のは私の負けのようなものだね。うん、君の勝ちだ。クリスタルをあげよう」 「そりゃ有り難い。俺は三つ持ってるから7個くれ......それと」 「なんだい?」 「お前ってそんな喋り方だったか? 最初に会った時と違う気がするんだが...」 「気付いたのか...いやなに、戦闘になるとどうも気が高ぶってね。ついこんな喋り方になってしまうんだ。この喋り方は相手を苛つかせる為のモノなんだ。君はどうだった?」 苛つかせる...ね。確かに女にこんな喋る方されたら男はイラッとくるかもな。 「俺は特に気にならなかったがな...じゃ、有り難くもらってくわ」 「ユウイチ!」 俺がその場を去ろうとすると、ソナに呼び止められた。 「私はこれで脱落って訳じゃない。本選でもまた戦おう!」 「......おう」 戦闘狂...なのかね? まあ、会場に行きますか...
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