14人が本棚に入れています
本棚に追加
/70ページ
ある夜、ルーマニアのとある建物の地下。
そこには階段を降りる一人の男がいた。
その男の目の前に、扉がある。
意を決して扉を開けると、中では20代ほどに見える一人の青年が座っており、タバコを蒸かしていた。
その青年は黒髪金眼という、珍しい容貌をしている。
「お、来たか。
まぁ、座れよ」
青年の指示に多少躊躇しながらも、男は椅子に座る。
「ようこそ、特殊機関MDBへ。
まぁ、機関と言っても、お前を含めて四人しかいないがな。
四人というのは嫌な数字だ。
死を連想させる。
欧米位にしか行かないお前には、意味はわからないと思うけど。
普通なら、不吉な数字は13だもんな。
最初のコメントを投稿しよう!