プロローグ

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ある夜、ルーマニアのとある建物の地下。 そこには階段を降りる一人の男がいた。 その男の目の前に、扉がある。 意を決して扉を開けると、中では20代ほどに見える一人の青年が座っており、タバコを蒸かしていた。 その青年は黒髪金眼という、珍しい容貌をしている。 「お、来たか。 まぁ、座れよ」 青年の指示に多少躊躇しながらも、男は椅子に座る。 「ようこそ、特殊機関MDBへ。 まぁ、機関と言っても、お前を含めて四人しかいないがな。 四人というのは嫌な数字だ。 死を連想させる。 欧米位にしか行かないお前には、意味はわからないと思うけど。 普通なら、不吉な数字は13だもんな。
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