不安と哀しみ

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俺の頬にある手に、少し小さな自分の手 重ねてみる。 「………今日、アンタが話し掛けられとるの見てん」 視線 逸らせて、それだけ言うたら しばらく考え込んだ後 「あぁ!あれか!」って言う。 ……胸がチクチク痛むから、そんな嬉しそうに言わんとってや ちょっと堕ちる俺には気付かんと話続ける奴。 「あの人なぁ、俺らが2人でおんの見るのが好きなんやって!夫婦みたいですねぇ 言われたわ!」 ………夫婦? 「俺なぁ、めっちゃ嬉しかったんやで? 他の人から見ても、俺らが2人でおるのは自然な事に見えるって、そう言われた気がしてん」
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