ハント5

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「なるほどねぇぃ。  グーモッタは、もともと大人しい生き物だからねぇぃ。  身を守るのに特化した竜種とはいえ、そりゃねぇぃ。  四面楚歌状態だと精神的に辛かろうねぇぃ」 ハゲルが、困ったように告げる。 「まぁ、そう言うことなら、納得さね。  いくら鉄壁な防御を誇っても、常に大量の獣に囲まれたら…  アタイでも、参っちまうよ」 ロゼッタが、嫌そうに告げる。 そんなことを話していると、何かが入り口のほうから入って来た。 ダリルではない。 遥かに背が低い生き物だ。 何かを引き摺っている。 道は1本道で、脇道はない筈だ。 だから、ダリルしかありえないのだが… 3人に緊張が走る。 得体の知れない生き物。 そう思って身構えていると… ウォルヴであった。 「なぁ~んだぁ。  アンタかい。  脅かすんじゃないよ」 ロゼッタが溜息を吐いて告げる。 【クゥ~】 移動して来ただけなのに苦情を言われて戸惑っているようだ。 「いや、ちょいと待ちねぇぃ。  ウォルヴはよぉぃ、何かを運んでんぜぇぃ」 ハゲルが告げると… 【ワウ!】 ウォルヴは、嬉しそうに吠えるのであった。
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