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「はぁ?
{坑道の入り口を広げてる}って…
なにを始めたんだい?
アノ子は?」
ロゼッタが、呆れて告げる。
「いや、そうじゃなくてさぁ」
変な風に伝わったと感じたカリンが焦る。
そんな時、近場で採掘していたハゲルが来る。
「おぅ。
カリン坊だけけぇぃ?
運ぶモンは、ソイツだねぇぃ?」
そう言って、カリンの持つ道具を受け取る。
そんなハゲルへロゼッタが言う。
「旦那。
聞いとくれよ。
ダリルつたらさぁ、また、変なことをしているようなんだよ。
行って止めて来るかねぇ」
困ったように告げる。
「ん?」
ハゲルが不思議そうに、ロゼッタを見る。
「違うんだよ。
外でタファーが、肉食獣や巨種に襲われてたんだよぉぅ」
「ほぅ。
でぇぃ?」
ハゲルが促す。
「タファーは鎧で守られてたんだけどさぁ。
沢山のケダモノに囲まれて怯えたんだよぉ。
だから、ダリル兄ィは洞窟を拡張してんだよぉ。
タファーを匿うんだってさ」
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