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そう、事実はすべて分った。
嫌がらせの犯人も。
私に嫌がらせした理由も。
ようやくすべてが明らかになり、私は苦しみから解放される筈だった。
すべてが判れば、スッキリ解放されると思っていたのに……。
私の心には、重い鉛のようなしこりが残った。
罪と罰――。
法律の詳しいことは判らないけれど、おそらく小夜子の嫌がらせは、法に照らし合わせても罪になるのだろう。
もし法では罪にならないとしても、周りに知られたら人格を疑われ、完全に信用を失う。
小夜子が私にしたことは、そういう行為だ。
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