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- N 新学期が始まり、高校生活も二年目になった。 相変わらずな日常で、変わることなんてないと思っていた。 朝、学校に来ていつも通りこの場所に来た。 五階の一番奥の部屋。 そこは一つの空間に四つの部屋がある。 『おはよう。』 そう言って中に入り、ドアを閉めた。 そして椅子に座った。 今日は集会があり、俺たちはだらだらと部屋で過ごした。 そして時間になり、俺たちは束になって歩き出した。 広場に出ると、みんながこちらを見た。 「四天王だ。」 「King様、相変わらずかっこいい。」 「Queenはいつになく、綺麗な方。」 「見て、Ace様よ。相変わらず、利口な方だわ。」 そんな声が聞こえながら、" King "は前に出た。 『ここに集まった者よ。俺たちがこの学園の四天王だ。』 そう言うと拍手が聞こえた。 『今日も一日、全力を尽くし、良い一日にしてくれ。』 拍手が聞こえ、歓声も聞こえる。 そして、人が居なくなり俺たちは部屋に戻った。 すると集会に来なかったJackが居た。 『ぴぃ。』 『なに、仁。』 " Jack "の山下智久。 彼は、四階の王。 そして、この学園の総指揮者の" King "、赤西仁。 彼は、一階の王。 『なんで、集会に来ないんだよ。』 『行ったってつまらないだろ??』 『ったく、お前は。』 そう言って仁は椅子に座った。 『ねぇ、仁。』 智久は仁を真剣に見つめた。 『" cat "がこの学園に転入してきた。』 そう言われて仁の手から、ペットボトルが落ちた。 そして、仁はゆっくりと智久を見つめた。 『本当に??』 『昨日、会ったんだ。』 そう言われて仁は震えてるように見えた。 すると、" Queen "が前に出た。 『かめは、どこに居るの??』 " Queen "こと、上田竜也。 彼は、二階の王。 『一階の特進学科。』 『仁の居る場所を指定したのか??』 そう聞いた俺は、" Ace "の中丸雄一。 三階の王を勤めてる。 『その可能性はあるよ。』 そう言ったのは、この部屋の仕えである田口淳之介。 『とにかく、俺が会いに行く。』 そう言った竜也の腕を、俺は掴んだ。 『俺も行くよ。』 『何の話し合い??』 その声に俺たちは黙った。 そして俺たちはそれぞれ、ドアを見つめた。 『...かめ。』 そう呟いたのは、仁だった。
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