いーち

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場所は変わって日本。時刻は12:30分過ぎ。 「はぁ…憂欝だなぁ…」 男という性別をもつ割に可愛らしい顔で不名誉にも姫と親しみを込めて呼ばれている男子生徒が溜め息まじりにそう呟いた。 彼が現在いるのは食堂。 そして目線の先には生徒会の役員たち。+毬藻そっくりなアフロメガネ。 百円均一で買ってきたの?と言いたくなるようなできの悪いテッカテカの脂ぎったかつら。 今時ガリ勉の子でもつけないよというような瓶底ぐるぐるメガネを装着した転入生…といってももう彼が転入してきて早3ヶ月は経つけど。 女子のいない男子校の中で一際輝くイケメンフェイスで人気の生徒会の皆さま。 そんな皆さまをどういう手を使ったかは知らないが全部一度にお買い上げ(惚れさせともいう)なさった彼のおかげで平穏な学園は一気にカオスと化した。 生徒会の彼らがアフロメガネメンという異星人を取り合いスキンシップと称しセクハラや猥褻物陳列未遂をしようとする度、親衛隊に属する生徒たちは悲鳴をあげ、ハンカチを噛み、血の涙を流し。 制裁など起こりようものなら余計に生徒会役員どもはアフロメガネメンにひっつき、見たくもない、それこそ公害のような濃厚ホモシーンを見せつけて……
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