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「あはは、丹波君は鈍感なんだぁ」
そう言って笑うのは、三谷の後ろから顔を覗かせる人物
誰だ・・・
柔らかそうな茶髪に同じく茶色のこぼれ落ちそうな双眼
・・・男子校に女っているもんだっけか
「あの、何故女性が男子校に・・・?」
俺がそう問うと
美少女は不機嫌そうに頬を膨らませる
「むう、僕は正真正銘男だよ!」
嘘だ、
こんな可愛い男が居てたまるか
「まあまあ、そう怒るなって・・・。
飛鳥、こいつは西条唯(サイジョウユイ)
・・・これでもれっきとした男だから宜しくな?」
三谷は怒る西条を抑えながら紹介してくる
「これでもってなんだよぉ!?」
「・・・痛くねえよ」
だがはっきりと言わなかった所為で余計に気分を悪くしたようで
三谷の胸を叩いている
・・・こんな男が居るなんて世も末だな・・・。
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