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「えへへ…。」
「本当に姉に似なくてよかったな。」
「涼、どういう意味だそれ。」
「じょじょじょ!!冗談に決まってんだろ!!」
「たっく…。」
「でも本当に似合ってんな、お前の兄弟って美形揃いか。」
餅を伸ばしながら喋る雅、口の中にものを入れながら喋るな。
「あたし以外はねー、琢磨も綺麗な顔立ちしてるし…。
喋ると頭ん中空っぽだけど兄さんも父さんもパッと見は外見いいし…母さんも綺麗だから。」
「「「………。」」」
「お前…そんな兄弟いるのかよ…。」
「兄さんと父さんとは今一緒に住んでないけどね、まぁ…つい最近まで消息不明だったし。」
「?なんつった?」
「あーこっちの話、気にしないで。」
本当にあたし以外は全員綺麗で可愛いのに…なんで突然異変であたしみたいなのが出てきたんだろう…。
喧嘩の強さはちゃっかり受け継いでたみたいだけどな。
「じゃあ愛華ちゃんの髪は雅がやるから愛ちゃんも着替えてきなよ。」
「え?」
湊に渡された大きな紙袋、中身を恐る恐る見てみれば上質な生地が見え隠れする。
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