第1章

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今日の5時間目は、生徒集会があった。”いじめ”についてだ。 会長は「この私立芥川学園には、いじめは一切ありません。ですが何か少しでも気になった事があれば、ぜひ私達や先生方に言ってほしい」等といっていた。 生徒会も先生も、見てみぬフリ。私のお父さんは先生の前では猫をかぶる。こんな私のおちいってる状況に気づいてくれる人なんて、いない。 ・・・いや、もしかしたらあゆゆなら、分かってくれるのかな。 そう思ってると、体育館の扉が開く。辺りは多少ざわつき、なんだろうと思いそこを見た。 「あ・・・」 金髪のあの人だ。制服姿は初めてみた。 その人は先生に腕を掴まれて、そして体育館の端っこに座らされた。 と、その時だった。 会長の持ってるマイクがいきなり妙な音を出し、体育館内にキイイイイと嫌な音が響いた。 何!!? 『よ・・・お、今からゲーム始めんぞ』 いきなり、体育館内に放送が流れ、ざわつく。先生達は扉を開けようとしていたが、何故か開かない。 ふいにとても怖くなった。 『このゲーム名は”どろけい”知ってんだろ?ガキの頃やっただろ?てめーら特定のやつらこっちで決めっから、そいつら泥棒って事だから』 そこで放送は途切れた。
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