第1章

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ゴミ箱から雑誌を取り、ホコリをはらって鞄の中へ入れた。 私は、いくらイヤになっても勉強は絶対する。だからクラスや学年の順位は一様トップクラスだ。 放課後、学校の近くのファミレスに行き、コーヒーを注文した後雑誌を開いた。 ”どんな方でも見捨てない。だから、本当に気軽に相談してきて下さい。” 笑顔のあゆゆはとても好きだ。元気をもらう。 そして私は相談を書く事にした。虐待の事やいじめの事、自分の思う事を書きまくった。 「ふう・・・」 それだけで、なぜか少し気が楽になった。 少しゆっくりした後、コンビニにで切手を買い、ポストに出す。 家に帰らなきゃ・・・。 私はそう思い、帰路につく。 「・・・」 あ、あの人・・・。 私が朝ぶつかった金髪の怖い人が、複数の人たちと公園でたむろしていた。 目を・・・合わせちゃ駄目だ。 私はそう思い下を向いてドンドンと歩いた。 そしてまた朝は訪れる。 家を出て、私はふいに思う。 嫌われてる理由って、いじめられてる理由ってなんなんだろう?って。でも、心当たりもない。 ・・・どうして?
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