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あれから、どれだけの時間(とき)が経ったのだろう…
と、ある場所へと向かいながら少女は思考を巡らせてみる。
考えを巡らせると今でも鮮明に当時の記憶が頭の中に広がっていく。
自らの初恋、恋敵だった幼馴染の少女、他愛のない楽しい学園生活、とある少女との出会い、そして…
そこまで考えて少女は思考を停止させた。
当時の事を思い出すとどれだけ自分が幸せな時間を過ごしてきたのか改めて実感する事ができていた。
そんな事を考えていた為か、先ほどよりも歩く早さが自分でも気付かないうちに早くなっていて思わず苦笑してしまった。
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