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だが、そんな願いはすぐに却下された。
それどころか、捜査本部すら設けられてもいなかった。
殺人事件にも関わらず...だ。
遺体を鑑識にすら掛けてもいない。目視だけでファイルを作り、そのまま遺体は家族の元へと引き渡された。
そして早々に葬儀が行われ、納骨まで済まされた。まるで、急かされているような早さだ。
その後、うちの両親には、最善を尽くして捜査にあたるなどと公言していたが、実際に警察が動き出すことはなかった。
マスコミ各社には適当な情報を流し、犯人の情報を求めているが、それも表面上だけのこと。
全ては闇へ...
未解決事件となることは明確だった。犯人を探さず、意図的に悪を野放しにする...
正義もクソもない。こんなことが、許されていいのだろうか。
自分一人でも、必ず犯人を捕まえてやる...
そう心に誓い、時中は水面下で動き始めた。
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